公益社団法人 日本医学放射線学会

専門医制度

専門医制度に関するお知らせ

2018年12月28日

日本専門医機構放射線科専門研修中の専攻医が受講すべき
専門医共通講習と領域講習について

放射線科専門研修専攻医の皆様へ
同 プログラム統括責任者の皆様へ

専門医制度委員会担当理事・委員長 大友 邦
日本専門医機構 基本領域研修委員会 放射線科領域代表委員 楫  靖

 日本専門医機構(以下機構)の放射線科専門研修の基本となる「放射線科専門研修プログラム整備基準」の中には、「(専攻医は)教育講習会を必要回数受けること」等の記載がありますが、具体的な内容は示されていません。これまでの日本医学放射線学会(以下日医放)認定の放射線科専門医になるためには、学会が定める「医療安全・放射線防護」と「医療倫理」の必須講習会の受講が求められていました。ここでは、専攻医が受講すべき機構認定専門医共通講習と放射線科領域講習について分けて説明します。

I. 機構認定専門医共通講習
 新しく機構認定の放射線科専門医を目指す専攻医は、機構が認めた専門医共通講習「医療安全」「医療倫理」「感染」を受講する必要があります。ただし放射線科領域の研修の特殊性から、「医療安全」に関して「放射線防護」の内容を受講することが必要です。
 このため、専攻医が受講すべき機構認定の専門医共通講習を以下のように定めました。ただし、今回の内容の通知が遅れたこと、機構認定の専門医共通講習用e-learning受講システムが完成していないこと、等の理由で、平成30年4月に研修を開始した専攻医の「医療安全・放射線防護」の受講に関しては、暫定的に補足1に示した方法も認めます。

放射線科専門研修中の専攻医は研修期間中に以下の3つの専門医共通講習を受講すること

  1. 日医放必須講習と機構認定専門医共通講習を兼ねた「医療安全・放射線防護」
  2. 機構認定専門医共通講習「倫理」
  3. 機構認定専門医共通講習「感染」

 補足1:平成30年4月に研修を開始した専攻医の場合、「医療安全・放射線防護」については、以下のaとbの両者を受講することで代用できる。
a.日医放がホームページで定期的に公開しているe-learning「日医放必須講習:医療安全・放射線防護」
b.機構認定専門医共通講習「医療安全」(主催は日医放以外でもよい。例_他学会・医師会・専門医研修実施病院。)
 補足2:「倫理」と「感染」については、日医放が主催する学術集会で行われる講習だけでなく、他科学会、医師会や専門医研修実施病院が主催する機構認定専門医共通講習も含まれる。
 補足3:「倫理」「感染」「医療安全・放射線防護」いずれも日本専門医機構に認定された専門医共通講習としてe-learningが利用可能となれば、e-learningの受講で代用できる。

Ⅱ. 放射線科領域講習
 幅広い範囲の放射線科領域の知識を身につけるために、また新しい情報を得るために、放射線科領域講習を受講することは有効です。このため、専攻医が受講すべき領域講習に関するルールを以下のように定めました。

 放射線科専門研修中の専攻医は研修期間中の3年間で、領域講習を6単位以上受講すること

以上